ストレッチの目的は?

ストレッチすることで、凝り固まった筋肉が伸ばされ血流が良くなります。それによって、疲労回復や筋肉痛・関節痛などの改善に繋がります。そして何より精神的なリラクゼーションを得ることができます。マッサージも同じで、マッサージ後は身体がいつもより軽く感じるのではないでしょうか。

ただ、だからといってストレッチだけをしていれば良いのかというと全くの誤解です。

もしも、あなたが寝たきりの生活で自ら運動することが出来ない状況にあるのであれば、筋肉の拘縮予防のためにストレッチやマッサージは必要です。筋肉が拘縮してしまうと関節の可動域が狭くなり身体が徐々に動きづらくなってしまうからです。

だけれど、もしそうでないとすれば、筋力の低下はどんどん進んでいきます。ストレッチでは十分な筋力はつかないため、徐々に筋肉量が落ちてくることで身体はさらに硬くなります。よく、歳を重ねる=身体が硬くなるという人がいますが、そうではなく運動不足などによる筋力低下や筋肉の衰え・消失によって使われなくなったゴムのように伸び縮みが出来なくなることで結果として筋肉や関節が硬くなっていくのです。

ちょっとヨガの話になりますが、ヨガ教室ではストレッチをメインとしたクラスが多くあります。運動負荷が少なく心地よいため続けやすいのかもしれません。だけれど、その心地よい時間と引き換えに必要なものを失ってしまうのであれば、やはりリラクゼーションではなく必要な運動を生活に取り入れていくことに大事な意味があると思います。

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mayu

Mayu / 整形外科・心臓血管循環器内科看護師 、ヨガインストラクター 、パーソナルトレーナー、整体セラピスト

医療現場のリアルな知識を使って「最期まで自分の力で強く笑顔で生き抜く身体づくり」を指導する教室を藤沢市で運営。

幼少時代、血液の病に罹患し入院。その時お世話になった看護師に強い憧れを抱く。学生時代はアルバイトに明け暮れ、アメリカSD渡米。帰国後、企業へ就職するが看護師への夢が諦めきれず一念発起して看護師へ転身。内科から始まり、小児科、外科、心療内科、泌尿器科、整形外科、循環器内科、あらゆる分野にて網羅的に経験を重む。その一方、趣味で通っていたヨガ教室の講師に声をかけられインストラクターの道へ。養成学校入学した後ヨガインストラクター の資格を取得。2021年から教室をスタートさせる。