ストレッチすることで、凝り固まった筋肉が伸ばされ血流が良くなります。それによって、疲労回復や筋肉痛・関節痛などの改善に繋がります。そして何より精神的なリラクゼーションを得ることができます。マッサージも同じで、マッサージ後は身体がいつもより軽く感じるのではないでしょうか。
ただ、だからといってストレッチだけをしていれば良いのかというと全くの誤解です。
もしも、あなたが寝たきりの生活で自ら運動することが出来ない状況にあるのであれば、筋肉の拘縮予防のためにストレッチやマッサージは必要です。筋肉が拘縮してしまうと関節の可動域が狭くなり身体が徐々に動きづらくなってしまうからです。
だけれど、もしそうでないとすれば、筋力の低下はどんどん進んでいきます。ストレッチでは十分な筋力はつかないため、徐々に筋肉量が落ちてくることで身体はさらに硬くなります。よく、歳を重ねる=身体が硬くなるという人がいますが、そうではなく運動不足などによる筋力低下や筋肉の衰え・消失によって使われなくなったゴムのように伸び縮みが出来なくなることで結果として筋肉や関節が硬くなっていくのです。
ちょっとヨガの話になりますが、ヨガ教室ではストレッチをメインとしたクラスが多くあります。運動負荷が少なく心地よいため続けやすいのかもしれません。だけれど、その心地よい時間と引き換えに必要なものを失ってしまうのであれば、やはりリラクゼーションではなく必要な運動を生活に取り入れていくことに大事な意味があると思います。