側湾症の方々に運動指導をしています。以前にも理学療法士によるリハビリや運動指導を受けたけれど身体の改善までにはいかなかったという方がほとんどです。
どんなことを指導され、実践してきたのか尋ねると、
「姿勢がこれ以上悪くならないように体幹を鍛えたり、硬くなっている筋肉をマッサージする事を中心にやってきました」との返答が多く聞かれます。
これが間違っているとは言いません。だけど、ここからスタートするのは違うのかなと感じます。側湾症は、身体の右半分と左半分で使われている筋肉も違いますし(もちろん同じところはありますが)、柔軟性も左右で異なります。
まずはそこを念頭に、左右それぞれに足りないものをブラッシュアップしてから全体にアプローチしていかなければなりません。そうでなければ筋力UPが不十分になりますし、関節などに余計な負担をかけてしまい痛みや不調を招きます。
目指すは自立した身体。側湾症は、長い目で見ることが重要で若い頃からのメンテナンスが老化していく上でとても大事なポイントになります。何故なら歳をとっていく中で、正常な脊柱を持つ身体と比べ、関節にかかる負担が徐々に大きくなっていくからです。