側湾症と筋トレ

側湾症の方々に運動指導をしています。以前にも理学療法士によるリハビリや運動指導を受けたけれど身体の改善までにはいかなかったという方がほとんどです。

どんなことを指導され、実践してきたのか尋ねると、

「姿勢がこれ以上悪くならないように体幹を鍛えたり、硬くなっている筋肉をマッサージする事を中心にやってきました」との返答が多く聞かれます。

これが間違っているとは言いません。だけど、ここからスタートするのは違うのかなと感じます。側湾症は、身体の右半分と左半分で使われている筋肉も違いますし(もちろん同じところはありますが)、柔軟性も左右で異なります。

まずはそこを念頭に、左右それぞれに足りないものをブラッシュアップしてから全体にアプローチしていかなければなりません。そうでなければ筋力UPが不十分になりますし、関節などに余計な負担をかけてしまい痛みや不調を招きます。

目指すは自立した身体。側湾症は、長い目で見ることが重要で若い頃からのメンテナンスが老化していく上でとても大事なポイントになります。何故なら歳をとっていく中で、正常な脊柱を持つ身体と比べ、関節にかかる負担が徐々に大きくなっていくからです。

この記事を書いた人

アバター

mayu

Mayu / 整形外科看護師 、ヨガインストラクター 、フィジカルトレーナー、整体セラピスト

医療現場のリアルな知識を使って「最期まで自分の力で強く笑顔で生き抜く身体づくり」を指導する教室を藤沢市で運営。

幼少時代、血液の病に罹患し入院。その時お世話になった看護師に強い憧れを抱く。学生時代はアルバイトに明け暮れ、アメリカSDへ渡米。帰国後企業へ就職するが看護師への夢が諦めきれず一念発起して看護師へ転身。内科、外科、心療内科、泌尿器科、整形外科、循環器内科、あらゆる分野にて網羅的に経験を重む。その一方、趣味で通っていたヨガ教室の講師に声をかけられインストラクターの道へ。2021年から教室をスタートさせる。